優勝校放浪記〜PL学園後編

  • 仲本
    2009年09月22日 21:28 visibility391




十字路にやってきた。ここで左だったと思うが、向こうのほうで道の落ち葉を掃除している練習用の野球ユニフォームを着た少年たちがいる。聞いてみよう。
「すいませーん!(織田裕二風に)」
野球部のグラウンドどこですか?
「硬式ですか?こっちをずーっと行ったとこです」
ありがとうございます。

ずーっと行くと…
分かれ道に出ました(何)
しかも人っこひとり歩いていない。案内板はというと、
「←第一錬成道場」「→奥津城」
…教団施設真っただ中ということはわかりました。

「だいたい、ご父兄の皆さんは車で来るんだよな。駅から歩くなんてのがまずいないんだよ。車の走って行く方へついて行きゃいいんだ。」
ぶつくさ言いながらさらに進みますが、野球のヤの字の気配もしません。
少し先に明らかに教団の建物みたいなのがあったので、思いきって扉を開けてみました。
たのもーっ!!
品のよい年配のご婦人が応対に出てきてくれまして…
「お帰りなさいませ」
いやいやいや!違うんです!信者さんではないんです!(汗)
あの、実は道に迷いまして。
(不慣れさを演出するためにも関西弁ではなくここはあえて標準語で)
「ああ、硬式の?(←なぜかみんな硬式と言う)それならね、前の道をちょっと下ってくださいね。看板とかもないし、わかりづらいですよね」
ほんとすいません。ありがとうございます。

さらにカーブを二つほど曲がると、やっと人だかりが。内野に三段ほどの簡単なスタンドがあり、父兄会や控え選手が。グラウンドの周囲もほぼ見物人が取り巻いていました。携帯で撮影とかしたら父兄会の人にぶっ飛ばされるんじゃなかろうかとビビりながら何枚か撮影。

この日の試合は下記の通り。
1)PL学園−太成学院大付
2)関大北陽−金光大阪
第一試合はPLが10−0で貫禄の五回コールド勝ち。ホームラン1本を含め外野までよく飛ばしていました。第二試合はベスト32にはもったいないカードですが、それが大阪。前半五回まで見て撤収しました。
というよりも、たどり着くまでにすっかり教団の風にあてられてしまい、試合内容はあまり覚えていません。

もときた道を戻って、学園入口へ。
守衛さんいわく
「あれ、こっち戻って来たん?裏から出たほうが富田林の駅に近かったのに」
それ先に言ってよ(泣)。

皆さんの中で、もし行く機会があればお気をつけて。あと、出会った人にはちゃんと挨拶をしましょう。







































写真1枚目:センター後方のスコアボード。昔は野球部寮だったと思われる建物の屋上についている。
写真2枚目:グラウンド・レフト側からは独特の形をした「PLの塔」の先のほうが見える。




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