2017年「昭和の日」~鳥取クラシック

  • 仲本
    2017年05月01日 16:23 visibility788

野球ネタ。

 

高校大会の魅力は「まだ何者でもない若い子が未熟さゆえに見せる意外性」にあると思っていたが、気がつけば甲子園にやってくるのはスターかエリート集団ばかりになっていた。この前のリニューアルにあわせて過去の日記を見返してみると、しかたがないので各地に出向いてきました、というのが積もり積もって、やるべきことはだいたいやってしまったような感がある。

 

それでも春の鳥取大会準決勝の組み合わせに少し心が動く。

鳥取城北-倉吉東/米子東-鳥取西

会場は鳥取市。どうせ予定があるでなし、連休の小旅行にはもってこいの距離だ。

朝7時30分過ぎ、大阪駅から特急「スーパーはくと」に乗る。これに乗れば鳥取駅から球場方面のバスへうまく接続できる。第一試合の途中から入れるだろう。

 

中等學校野球マニアにとってやはり注目は第二試合。夏の地方大会皆勤校同士の一戦となった。一塁側に米子東、三塁側に鳥取西。予定では12時30分、ほぼ定刻に試合が始まった。応援席は両チームとも野球部の控え選手と父兄関係者でほとんど全部。応援団はいなかった。これが夏の大会になるとまた違うのだろう。

 

どちらもユニフォームは純白基調。鳥取西の前身である旧制・鳥取中学は早大、米子東の前身である旧制・米子中学は慶大出身者に野球の手ほどきを受けたとかで、数々変遷あれど、現在は鳥取西が早稲田カラー、米子東は慶応と同じく胸マークをゴシック体でまとめている。

 

というより、特筆すべきは蛍光マーカーで描いたような米子東ユニフォームの独特の配色。近年甲子園にきてくれないので、これが全国の皆さまにあまりなじみでないのが残念。もうこれだけで鳥取まで来た甲斐があったよ…。

 

試合は米子東打線が序盤からつながった。鳥取西の背番号11・清水投手に4回までに10安打を浴びせて7点を挙げる。ワンサイドゲームかと思いきや、5回表の鳥取西は先頭打者の二塁打を皮切りに3点を返して4-7。二死から振り逃げで命拾いすると内野安打と押し出しの四死球で一気に7-7に追いつく荒れ模様に。米子東のエース・妹尾投手はこの日はやや球がばらつく場面があり、つけ入るすきを与えてしまった。

 

しかしその裏、今度は鳥取西の二番手・寺坂投手がノーアウトから四連続の四球で1点を献上。これはさすがに米子東も逃さない。連続タイムリーでふたたび突き放す。

 

米子東は1回戦13-11(延長11回)、2回戦9-8(延長10回)、鳥取西も準々決勝で13-12(延長10回)と乱戦を勝ち上がってきている。この試合ももう一波乱を期待したが、6回以降はともに攻めきれず。

 

鳥取西 000 160 000/7

米子東 012 440 00x/11

 

鳥取西は背番号11-18-14-11の継投。記録を見るとこの春はエースの登板はほぼなかったようだ。夏の復調を期待したい。米子東は序盤のペースそのままに押し切っていれば印象はまた違っていただろう。夏のシード権は獲得したが、26年ぶりの夏復活への道は厳しいものになりそう。

 

 

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