それゆけ!加計学園!~お百度参り・延長戦

  • 仲本
    2018年10月28日 12:16 visibility800

(バックネット裏スタンドの最上段に放送室や記者室などが配置されている。来賓とは…)

自民党総裁選も安倍三選で波乱なし。しかし一方で総理としては、強引とも見える政権運営に批判の眼が向けられている。くだんの森友・加計学園疑惑についても説明責任を果たしているとは到底言えるものではなく…、

 

とかいう難しいことは取材力のあるジャーナリスト諸氏にお任せして、ただ暇なおっさんが高校野球見てるだけじゃないかバカー、というお話。

 

(ユニフォームのデザインは昔からこんな感じだったと思う)

話題校を取り上げていくスタイルも長年やっているとネタが尽きてきた。そんな中、今年の夏から岡山大会の経過は注意深く見てきた。狙いは岡山理大附属高校。夏の甲子園で準優勝経験もある有力校だが、なんといっても学校法人加計学園の中核・岡山理大の系列校で、思えばこれほど話題のあるところもほかに見当たらない。秋の岡山大会を勝ち上がるも、勝負どころの準決勝、3位決定戦で連敗。通常なら中国大会には出場できないところだが、今年は中国大会が岡山開催のため、地元の利を得て「岡山4校目」の枠に入ることができた。

 

中国大会の初戦はわれらが皆勤校・大社高校との対戦が決まった。倉敷マスカットスタジアムで12:30開始予定。これは新幹線代を払ってでもぜひ行ってみなければなるまい。大社高校は島根を1位通過したというし、戦いぶりにも期待が持てそう。

 

試合は大社高校の先攻で始まった。先発はどちらも背番号1、岡山理大附が左腕の岩本投手、大社は右腕の紙田投手。立ち上がりは両チーム三者凡退に終わった。

 

3回の裏にまず試合が動いた。岡山理大附は二死満塁から5番・土山の左中間を破るタイムリー二塁打で2点を先制する。大社としては二死3塁から慎重になったのか、3番・4番に連続四球を与えたのが惜しまれるところだ。追う大社は4回内野ゴロ間に1点を返すと、5回には4安打を集中。スクイズも決まって3-2と逆転に成功する。

 

リードしているとはいえわずかに1点、追加点がほしい大社は7回、一死満塁のチャンス。しかし次打者は内野ゴロ、本塁封殺で二死。一塁転送はセーフになったが、これを横目に二塁走者が本塁へ突入。クロスプレーもタッチアウト、時間差の併殺プレーで無得点。

 

8回の大社は無死から連続ヒットで1,3塁。ここで理大附は投手交代。一塁走者盗塁で2,3塁から、内野ゴロでアウト一つを取る。2,3塁に走者を残した大社は再びスクイズを敢行する。

 

今度はボールが転がらず、ホームベースのわずかに先で止まってしまった。捕手が拾い上げると三塁走者を追い込んでタッチアウト、これで二死。それでも走者は2,3塁に残るが、ここも内野ゴロに倒れ、またしても無得点。試合の流れが理大附に移りつつある。

 

こうなると大社は神、いやエース・紙田を頼みになんとかリードを守りきりたいところ。8回は見逃し三振二つを奪って三人で退ける。9回裏、先頭打者が打ち取られたところで、理大附は二番手投手の打順に代打を送る。左中間をライナーで破る二塁打を放って期待に応えた。

 

最後の踏ん張りどころだったがここで次打者がレフト前へクリーンヒット。二塁走者を迎え入れて3-3の同点とした。なおも続くサヨナラのピンチはなんとか切り抜けたものの、惜しげもなく3人目の投手を投入する理大附に対して、延長10回もマウンドに上がった大社・紙田。この回先頭の4番・池ノ内の打球はレフト線寄りに舞い上がった。レフトが打球を見上げて下がっていくが、打球はそのままスタンドに入った。

 

(三塁を回って選手たちの待つホームへ)

 

大_社 000 120 000 0 /3

理大附 002 000 001 1x/4

 

大社は11安打とよく打ったが、あと一押しがなかった。相手の先発投手が左腕ということもあってか、足をうまく使えなかった印象もある。理大附投手陣は先発投手が与四死球3、2人目・3人目が与四死球0と比較的安定しており、無駄な走者を出さなかったことが接戦・逆転につながったといえる。この日はピンチを迎えても冷静な守備も光った。しかし中国地区の選抜一般枠は2または3、ベスト8進出とはいえまだまだ超えるべき壁がある。

 

(岡山理大附の横断幕。さすがに加計学園とは書いていなかった。)

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