強豪復権?~大阪・上宮

  • 仲本
    2019年09月28日 21:12 visibility1225

球場前に着いたのはちょうど第一試合と第二試合の入れ替えのタイミングだった。高校生らしき二人連れが話しながらスタンドを出てきた。「次の試合どっち勝つと思う?」「浪商が楽勝やろ」…、遠慮のない会話と入れ替わりにスタンドに入る。やってきたのは南港中央球場、この日の秋の高校野球大阪大会は5回戦。上宮高校が勝ち上がってきていた。

 

地味なユニフォームの多い大阪の中で、赤く縁取りされた大きめの「上宮」の文字と二本のラインが目をひく。昭和の終わりから平成への変わり目に強打を誇る強豪として名をはせたころと変わっていない。その後野球の強化の軸は兄弟校の上宮太子高校に移すという話だったが、今年の秋は諸事情もあり本校のほうが頑張っている。

 

対戦相手は古豪・大体大浪商。PL学園が休部となった今、南大阪地域を牽引するチームといっていい。点差の開く展開になるかもという心配もあったが、試合は思わぬ乱戦になった。

 

上宮が浪商先発・平阪投手の立ち上がりを攻めて初回に4点を先制する。一度は7-2と上宮が大きくリードしたが、浪商は5回に6安打を集中させて一挙5点、7-7の同点とする。上宮の先発・堤投手は中盤になって球が走ってきたかと思われたが、浪商打線もさすがにしぶとさを見せた。

 

浪商は6回、3、4番の連続タイムリーで初めてリードを奪う。しかし上宮は7回裏、先頭打者の二塁打を皮切りに三連打で同点。さらに無死2,3塁からスクイズを続けて成功させ、2点を勝ち越した。

 

再び追いかける浪商は9回、上宮2番手の右下手投げ・葉室投手を攻めて得点圏に走者を送る。左の代打に対して上宮が左腕投手を登板させると、代打の代打を送り込み、満塁まで詰め寄ったが最後は三振に切って取られた。

 

 

浪 商 010 152 000/9

上 宮 400 310 30X/11

 

浪商も15安打とよく打ち、地力のあるところを見せたが、序盤の失点が大きすぎた。上宮はこれでベスト8進出。強豪復権と行きたいところだが、準々決勝では大阪桐蔭が待ち受ける。

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