いつもとは違う夏

  • 仲本
    2020年08月17日 19:37 visibility345

外出した時に神社を見つけると、ふと立ち寄ることがある。もしかして運がよくなるかもしれないが、行動に大して意味はない。特に祈ることもないので、ただ手を合わせるだけということもたびたびある。

 

 

お盆休みというのに、閑散としていた。いつもならこの時期たくさんの人でにぎわっているはずなのに。阪神電鉄甲子園駅前である。整備されて開放的な通路になった。昭和の雰囲気漂う食堂や土産物屋もきれいさっぱりなくなって、スターバックスなんかできている。

 

 

 

この日球場では高校野球の交流試合が行われていたが、球場前にはそれとわかるものはなにもなかった。入場門の前のブースは報道の記者証をチェックするために置かれているらしい。手拍子が時折聞こえてくるので、中でなんかやってるのかな程度のことはうかがえる。もちろん入れるわけもない。試合が見たければ、おとなしく家で中継を見ていただろう。なによりこれだけ感染予防で不用不急の外出は避けろ避けろ言われてる中、わざわざ球場前まで行ってみるとは我ながら実に業が深いと思う。

 

 

甲子園球場を訪れたことのある方なら、球場の隣に素盞嗚神社という小さな神社があるのをご存知かもしれない。場所柄、必勝祈願の絵馬がたくさん掛けられている。

わたしも初めて絵馬を掛けてみた。せっかくここに来たのだから、願い事は決まっている。

「来年の夏の甲子園は無事開催されますように」、だ。

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