勝った方が初出場~宮城大会(リモート)

  • 仲本
    2021年07月23日 23:47 visibility308

宮城大会は決勝戦。

 

 

第三シード・東北学院とノーシードから勝ち上がった仙台三、どちらが勝っても初めての甲子園だ。大会は103回を数え、どこの地区も一部の有力校が幅をきかせる最近では珍しい決勝戦といってもいいかもしれない。まして仙台育英・東北の二強がある宮城である。

 

両チームとも準決勝を完投したエースが連投した。仙台三の小野投手はチェンジアップなどの変化球で打者のタイミングを外すタイプ。東北学院の伊東投手は187cmの長身右腕から投げ込む直球に角度がある。どちらも1回、2回と無失点で立ち上がった。

 

仙台三としてはシード校を敵に回して先に点を取りたい。3回、エラーとヒットで一、二塁とすると、次の打者がセカンドやや左のゴロ。併殺コースかと思われたが、セカンドがこれを後にそらして二塁走者がホームイン。なおも一、三塁から再びセカンドゴロ、これも併殺崩れとなって仙台三が2点を先制した。

 

追う東北学院は5回、連打と押し出し四球で同点に追いついてなお満塁。打席にはエースで4番を打つ伊東。カウント3-2から二球ファウルで粘って次の球を待つ。

 

 

飛球がレフト後方を襲う。逆転の二点タイムリー二塁打となった。東北学院はなおも攻撃の手を緩めず、打者13人を送る猛攻でこの回一挙8点を奪った。

 

仙台三も6回、3連打で3点を返してまだまだあきらめない。

7回もヒットと足を絡めて一死3塁のチャンスを作る。ここで一本出れば2点差、いよいよゲームはわからなくなる。

 

 

しかし、東北学院は落ち着いて後続を断つと、9回に決定的な4点を追加した。

仙台三は頼みの小野投手が5回に制球を乱して走者をためたところにつけこまれたのが悔やまれる。夏はここ5年でベスト4以上が3度と躍進しているが、今年もあと一歩及ばなかった。

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