試合巧者~兵庫大会(リモート)

  • 仲本
    2021年07月25日 21:32 visibility294

明石くらい行けばいいのに、と自分でも思うが、一度楽を覚えてしまうと(本音)

 

兵庫大会は準々決勝、報徳学園-東播磨の対戦。東播磨は今年の選抜に出場し、初戦で激戦の末敗れた。勝った明豊がそのあと準優勝まで駆け上がったことを考えると、並みの21世紀枠ではなかった。足を使った攻撃は非常に印象的だった。えてして21世紀枠の学校は夏は早々と敗れてしまうのだが、5回戦では春の兵庫王者・神港学園を零封して勝ち上がってきた。報徳学園は秋の近畿大会出場を逃すと、春も神港学園に敗れて8強止まり。とはいえ実力校であることは間違いない。勢いの東播磨か、伝統の報徳か。

 

東播磨は1回表、三者凡退。とはいえ1、2番はよく粘って球数を投げさせた。こういう攻めがあとあと効いてくるかもしれない。報徳は1回裏、先頭打者の打球が三塁前で大きく跳ねるイレギュラーヒットで無死2塁。その後一死2、3塁から、4番打者の犠牲フライで1点を先制する。2回にも連打と死球で一死満塁のチャンスを作る。

 

 

東播磨は早くも守備のタイムをとる。ここは無得点で切り抜けたが、序盤は報徳が押し気味に試合を進めた。打順が二巡目に入った東播磨は4回、一死1塁から二盗に成功。打者がスイングしたのでエンドラン崩れかもしれない。結局その後打って出て、三塁前の緩いゴロ。サード取ってランニングスロー、これが一塁手左側に逸れた。二塁走者は三塁を回ってホームイン。あわてたわけでもなかっただろうがやはり東播磨の足が気になったか。ともあれこれで同点である。

 

報徳は5回、1番・2番が連続ヒット。3番送りバント、4番四球で一死満塁。5番打者の当たりはセカンド右へのゴロ、4-6-3の併殺を狙うが一塁セーフ。この間に三塁走者生還、一点を勝ち越した。

 

東播磨 000 10

報_徳 100 01

 

こうなると次の1点が勝負の分かれ目になりそうだ。

しかし、その1点はどちらにも入らなかった。

 

東播磨先発のエース・鈴木投手は粘り強く投げ、7回満塁のピンチもあと1本を許さない。

しかしそれを上回ったのが報徳先発の背番号11・田村投手。東播磨打線に的を絞らせず散発5安打に抑え、四球で余計な走者を出すこともなかった。走塁死を二つ取って機動力も完封。準決勝・決勝に向けてエースを使わず乗り切ったのも大きい。両チームタイムリーヒットなしの試合でもあった。

 

 

(10時開始のこの試合、9時ごろには球場外に長い列ができていたとのこと。外野芝生席も開放された。スタンドのはしの方で、また別のドラマが生まれていた…、かも?)

 

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