リモート観戦~高商x富商

  • 仲本
    2022年07月27日 20:03 visibility273

一時期、夏の高校野球地方大会に合わせて休暇を取っていたのだが、今年はこの時期1日だけのは貴重な休暇となった。当然、どこかの球場に出かけて、ということも考えなくはなかったが、午前中に別の用事を入れてしまった。

 

図らずも「商業高校シリーズ」になってしまった今年の観戦記だが、各地の大会の進行につれて難しくなってきた。用事を終えて帰宅し、速報をチェックしてみるとこれなら納得、というカードが見つかった。富山大会の準決勝だ。

 

高岡商業は富山勢として初めて夏の全国大会に出場、以来夏21回の出場を誇る。

富山商業は高岡商業に遅れること3年で夏の全国大会に駒を進め、以来夏は16回の出場。

富山商業は平成期に一気に出場回数を伸ばした一方、高岡商業は最近4大会連続で富山の夏を制して復権。ユニフォームはいかにも「古豪」の風格、しかし今なお富山高校野球界を引っ張る両校なのだ。

 

すでに試合は終盤に入っていた。先攻・富山商業が初回に3点を先制したが、2回に高岡商業が一挙5点を取り逆転する。一時は6点差をつけられた富山商業も簡単には引き下がれない。7回に満塁ホームランが飛び出して1点差に詰め寄ると、8回、富山商業は二死2塁から9番打者がセンターの頭を越える二塁打でついに同点に追いついた。

 

 

続く1番打者は前の打席でホームランを放っている。申告敬遠で歩かせて後続を断ち、勝ち越しは許さない。

 

高岡商業8回裏の攻撃は二者凡退後、8番打者がセンターフェンス直撃の大三塁打。二死3塁から9番打者が三遊間をゴロで抜くタイムリー。下位打線でとったこれが決勝の1点となった。

 

 

 

9回、富山商業は二死から走者を2塁に置いたがあと一本が出ず。両チーム16安打ずつ、試合時間3時間20分を越える大乱戦は高岡商業が制した。これだけの激戦を制しても甲子園出場とはいかないのが地方大会の厳しいところ。休養日を1日挟んで、あと一つ決勝戦が待っている。

 

今年度の富山は秋・春・夏とも4強の顔ぶれが同じとなった。すなわちこの両校と富山第一・氷見の4校である。夏の決勝に勝ち上がってきたのは氷見高校。秋は準決勝で対戦して高岡商業が勝っている。高岡商業が勝てば5大会連続、氷見は57年ぶりの夏の出場がかかる。

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