
今季で契約切れ…阪神・ブラゼル再生、「バース変身」お手本に
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りぴーちゃん
2012年08月31日 04:16 visibility188
今季で契約が切れるブラゼルにタイガースでの“来季”はあるのだろうか。
「打ち方さえ変えれば、ブラゼルはもっと打てるようになる。本人が変える勇気を持てるかどうか。首脳陣も積極的に手を貸して変えてやらなきゃいけない」と指摘するのは、1985年のV戦士・長崎慶一氏(62)である。
同氏の言葉には特別な重みを感じる。84年オフ、大洋(現DeNA)から長崎氏を獲得しなければ、あの「史上最強の助っ人」といわれたランディ・バースの誕生はなかったからだ。
83年に来日したバースもブラゼルと同じようにクラウチングスタイルの構えから大きく右足を踏み出し、力任せにバットを振っていた。
一発を求められているのに本塁打数は1年目35本、2年目27本と減った。どうすれば本塁打が増えるのか。悩むバースの前に現れたのが長崎氏だった。
85年2月の高知・安芸キャンプで彼の打撃練習を見たバースは「体に電気が走った」というほどの衝撃を受けた。
82年に打率・351で首位打者に輝いた長崎氏は力まずに自然体でバットを構えた。ボールを体の近くまで引きつけ、回転で打つ打撃フォームはどんな変化球にも対応できた。
バースは実績もプライドもかなぐり捨てて改造に取り組んだ。毎日何時間も特別に撮影した「長崎ビデオ」を見てバットを振った。そして完成させたのが写真(右)の打撃フォーム。まさに劇的変身! 打ち終わったときのスタンスの幅の違い、バットの位置にも注目だ。
「ボクも弘田(澄男氏)も投手のクセを見抜くのが好きでね。“チェックノート”を作っていた。それをバースに見せたら、オレも作るってキャンプ終盤に何冊もノートを持ってきたよ。頭がよかった。投手のクセは1種類さえ分かれば十分、と言い切ってたからね」
みんながバースを支えた。夫人が英語が堪能な岡田彰布氏(現オリックス監督)は何度も家族で食事に誘った。川藤幸三氏が将棋とキャバレーの楽しさ?を教えた話は有名である。
ブラゼルの再生は難題だろう。だが、やらなくてはいけない。一昨年の47本塁打はけっしてフロックではない。『バースの変身』がいいお手本。解雇され来季、よその球団で再生されて阪神戦で大活躍-そんな図だけは見たくない。
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