2016年五輪からゴルフ、7人制ラグビーを追加 野球、ソフト、空手は落選

ラグビーはなじみが薄かった7人制を「展開が速く、大型選手でなくても戦える。短期間で試合数をこなせる点も五輪に適している」と売り込むキャンペーンが浸透。男女60人ずつで72ホールのストロークプレーで個人戦を行うゴルフは、スポンサー獲得など商業面での魅力が大きかった。

投票で正式決定するが、過半数を得て承認される見通し。

 12年ロンドン五輪の実施競技から外れた野球とソフトボールの復帰はならなかった。空手、スカッシュ、ローラースポーツ(ローラースケート)も落選した。

 最少票数の競技を振るい落としながら投票を続ける方式で、男女各12チーム(各144人)による2~4日間開催を示したラグビーが最初に過半数を獲得。なじみが薄かった7人制を「展開が速く、大型選手でなくても戦える。短期間で試合数をこなせる点も五輪に適している」と売り込むキャンペーンが浸透した。

 男女60人ずつで72ホールのストロークプレーで個人戦を行うゴルフは、スポンサー獲得など商業面での魅力が大きかった。男子のタイガー・ウッズ(米国)や日本で人気の石川遼、宮里藍らが出場すれば、日本にとっては大会の目玉にもなる。

 日本のメダル候補だった野球は課題のドーピング問題が解消されず、米大リーグのトップ選手の参加も確約できなかったのが響いた。北京五輪で金メダルを獲得したソフトボールは世界的な普及が依然として不十分だった。

 IOCは01年にロゲ会長が就任後、五輪活性化を目指し実施競技の本格的見直しに着手。05年総会で野球とソフトボールが存続に必要な過半数の賛成を得られず、12年ロンドン五輪から除外された。



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