恐らく彼女とは二度と会わない

  • ヤスオ
    2012年12月27日 23:02 visibility131

もはやいつもの場所とは

呼べない


いつもの場所で

偶然


1ヶ月ぶりに会って

話をした



彼女が教えてくれた


次の職場が決まったこと

ドタバタでもちゃんと引き継げたこと

ユニフォームと靴を取りに来たこと

三年以上勤めたこと
(私はそれを知っているはずなのに驚いた)

etc...

「頑張ってください。」




久々に見る彼女を前にして

私の胸の内には
『嬉しい』『良かった』

そんな類の感情が



まったくなかった



何も感じていなかった


それが

残念だった




事実と

そうでないことを



私は口にした


私服を初めてちゃんと見たこと

帽子がよく似合っていること

最後に会えて良かったこと

ずっと癒されていたこと

etc...

「頑張ってください。」




互いに


話す言葉が尽きて
しばらく沈黙が続いた



『彼女は待っているのかもしれない』


勝手に考えて

迷った



そして言った



「良かったら連絡先を教えてくれませんか?」




彼女は快諾してくれた


しかし

続けて言った


「携帯、今持ってないんですよ。」


車に置いてきたらしい



そのとき私はやはり
彼女に対して

何も感じていなくて


本当に連絡先を交換したければ

車まで一緒に行くなり
自分の連絡先を紙に書いて

渡せば済むはずなのに


「じゃあ、次に会ったときに」


そう言っていた




結局


連絡先を交換せずに別れた


彼女が拒否をしなかったのは
優しさだったのかもしれない

男としても見られて
いなかったのかもしれない


そうも思う



「「ありがとうございました。」」



最後に言ったとき


彼女の顔が
笑顔でなかったのは

私の冷たさに
気付いたからのような

気がしてならない


たぶん

呆れられたと思う






後にはただ

自己嫌悪が残った





何をしているのだ


私は







独りでいることが

私には


相応しいことに思える



コミュニケーション能力や
大切な感情が欠落した


欠陥人間



もう一度話をしたいと
少しでも思うのは

ただ女性に好かれたいだけに過ぎない


振り返れば
良くも悪くも

多かれ少なかれ
好意は存在したのに




ごめんなさい

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