汚いものが好きなわけでなし

『情けは人の為ならず』

いい言葉に聞こえるけど

それはつまり

『人に優しくしくするのは自分のため』

ということ？

『お客様第一主義』

なんて素晴らしいスローガン！

と思っても

『その方が売り上げが良くなる』

と言うのがその理由？

『困っている人を助けたい』

なんていい人だ！

感動したところで

『お礼を言われると気持ち良いから』

というのがその前提？

『誰かの陰口なんて言わない』

なんて心のきれいな人！

信じかけたところで

『自分は陰口を言う卑しい人間ではない』

そう思いたいだけ？

考えると、何を好ましく思えばいいのかが分からなくなります。

自分の目の前に助けることができる人がいるとき

助ける理由があれば、安心して手を差し延ばすことができます。

自分を犠牲にしてまで人を助けようとは思えません。

『自分は偽善者だ』

今さらそれを考えたところで、仕方がないのです。

ただ、

人の汚い所ばかりを見ようとすれば

人の行為の全てを汚いものにすることが

できるのかもしれません。

誰かが自分に優しくしてくれた

自分が誰かに優しくしてあげられた

その気持ちと行為まで汚れたものにしてしまう必要はない。

そう思いました。