
栃木vs鳥栖@グリスタ
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稲葉孝大
2011年07月19日 20:00 visibility36
間違いなどありましたらご意見お願いいたします(いつになく駄文です)。
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栃木前半
フォーメーションは変わらず4-4-2。GK柴崎、FW船山が共に今季初スタメン。また中盤の右に水沼、左ボランチに鈴木。左SBは那須川と選手を入れ替えてきた。恐らく怪我人もいないことからターンオーバーだろう。
船山 ロボ
高木 水沼
鈴木 パウリーニョ
那須川 大和田 渡部 赤井
柴崎
鳥栖のロングボールの意図をしっかり分かっていて、クサビへのフォローをしっかりケアしていたため自陣でのプレー時間は長かったが危ない場面は殆ど見られなかった。だが、栃木も同じでFW2人の動き出しが少なかったため前線にボールが入らず、尽く跳ね返されてしまう。そのためロボは受けたボールを簡単にはたいて、周りを上手く使っていた。この攻め方はマークが集中するロボが相手を引きつけることで飛び出してくる中盤の選手がフリーになる。ゴール前で手数をかけずシンプルに攻め込むプレーは鋭さを見せていた。
また、やはりパウリーニョはフリーでボールを持つと存在感を発揮する。チャンスとみるや自らドリブルで突破したり、両サイドへパスを出したりと攻撃の起点になるし、ゴールへの決定的な仕事ができる選手である。前半にも何度か鋭いパスを通していた(前半終了直前には那須川に「前へ!前へ!」とジェスチャーで指示していた)。
前半終了直前からショートカウンターからチャンスは掴んだものの、多少の不満の残る45分だった。ただ、先述したようにピンチは殆どなかっただけに先に1点奪えるかが残り45分の焦点になりそうだ。
鳥栖前半
4-2-3-1のフォーメーション。GKに室が2試合ぶりに復帰、出場停止から明けた磯崎が左SBに、右SBにはボランチの丹羽が入った。また、永田と組むボランチには岡本、2列目には池田と鳥栖も選手を入れ替えてこの試合に望んだ。
豊田
キム 池田 早坂
永田 岡本
磯崎 ヨ 木谷 丹羽
室
序盤からターゲットマンである豊田にロングボールを当ててタメを作り、組織全体を押し上げるという、ゴールへのシンプルな狙いを徹底してきた。開始早々にペースを掴んだように見えたが、ロングボールを研究されていたためかエリア内でシュートを打つことができない。或いはクサビからシュートを打ってもゴールマウスを捉えることができず、大きく枠を外すことが多く、決定機は36分の早坂のシュートのみ。単発に終わる攻撃は迫力を欠いた。
ただし、ビルドアップしてからテンポよくパスを繋いで中盤を組み立てられており、運動量豊富でパスを出してから選手も動いた「パス&ムーブ」サッカーは機能していた。ルーズボールへの反応も早くセカンドボールを拾い中盤でも優位に立てていた。
守備に関しては中央で守備ブロックを作り、ロボにボールが入ればボランチとDFで挟み込んで仕事をさせず(だからロボはボールを持つ時間を短く、さばくようになったが、効果的だった)。栃木の素早い攻撃にピンチを招く場面もあったが、無失点で切り抜けた。
前線から献身的にプレスを掛けていくは良かったが、前半終了間際にスタミナが切れ始め、中盤が間延びしていたことは不安材料。とは言え前半を終えて0-0。無失点で折り返すことができたこと、自分たちの意図した戦い方ができていたことは評価できる。
栃木後半
後半に向けてフォーメーションや選手の変更はなかった。
前半中盤でつなぐことができなかったからか、後半を通じて鳥栖DFの裏を狙うロングボールが増えた印象だが、奏功したのか鳥栖から栃木が主導権を奪い返した。
すると50分に最初の決定機。CKからゴール前で混戦となり、ロボが放ったシュートはゴールまで至近距離だったがクロスバーを超えてしまった。66分に後半2度目の決定機を迎える。パウリーニョを起点としたショートカウンターから、右サイドの鈴木に繋ぎ、ロボが合わせたが相手DFの決死のスライディングに阻止されてしまった。
80分以降はホームで何としても勝ちたい栃木が1点を奪いに行くため、スタミナの切れた鳥栖に対しさらに猛攻を仕掛ける。83分にはFKからまたしてもPA内で待っていたロボがシュートを放つが、クロスバーに嫌われてしまった・・・。
ピンチは殆どセットプレーで、アディッショナルタイムには何度もセットプレーを与えてしまったが、ゴールマウスを捉えるシュートは皆無。守備に関してはDF渡部が豊田へのロングボールを封じ仕事をさせず、周りをフォローする2列目の3選手にもDFがしっかり対応。相手の良さを上手く消したが、自分たちの良さも抑え込まれてしまった。90分安心して見ていられただけに、何としても1点が欲しかった。
決定機の差では栃木が勝っていたが、結果は0-0。またしても勝ち切れず3試合連続の引き分けだったが、着実に進歩している中身のあるチームの姿を見せてくれた。お互い攻守の切り替えが早く最後の最後まで目が離せない、数字には表れない熱い試合だった。
鳥栖後半
ボランチの永田に代わり黒木晃を投入。中盤の活性化ということだろうか。
後半は前半とは異なり、豊田に一辺倒にロングボールを入れるのではなく、ビルドアップからピッチを広く使ってショートパスを回し、両サイドからクロスを入れるサイド攻撃を織り交ぜて崩しに掛かろうとした。尚、黒木晃のパスが攻撃のいいアクセントになっていたことを追筆。
だが、状況は変わらずシュートまでもっていけない。70分には右サイドからのFKをキムが左足を振り抜いたがわずかにバーを超えた。それでも小気味良いパスで徐々に疲れの見えた栃木DFを崩しに掛かるが、前線にもっていくまでで、次に行けない。結局90分以降に何度もセットプレーを掴むが、最後まで得点を奪えなかった。
攻撃に関しては自分たちの狙い通りの戦い方ができていたが、制空権を大和田、渡部に握られていたこともあって、ショートパスを繋ぐサッカー(端的に言えばポゼッション)をもっと早く展開してもよかったかもしれない。運動量もあり、繋ぐ技術も持っていることは90分間の選手の動きで証明されたのだから。守備は前半と同じで中央を固めたことで、スペースを消した。後半に何度かセットプレーから決定機を与えたが、木谷やヨの体を張った守りでゴールを最後まで死守。専守防衛の意識の強さを伺わせた。
0-0。シュートも共に11本ずつと互角。内容と同時に結果も似た形で数字に表れた。ゴールへのアプローチの方法は異なるものの、狙いは双方共にシンプル。拮抗した試合で一見、スコアレスドローだと見どころが無さそうだが、共にスピーディーなサッカーを披露したため内容はとても濃い試合となった。
試合満足度:4点(5点満点)
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- 事務局に通報しました。

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