いじめられっ子の親友もいじめられっ子
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さかた
2024年02月07日 20:14 visibility224
前回はいじめられっ子だったぼくがタルイくんとサッカーを始めたことを書いた。
ただボクたちはサッカー部に入る前から体育の時間では
赤組と白組に分かれサッカーをしていた。
ゴール裏からいつもヤジられていた。
「キーパーしかできない下手くそ」
さっちゃんの替え歌で、
「サカタはね、サッカー下手なの内緒だよ。だけどキーパーばっかで、下手なのみんな知ってるからね。かわいそうね。サカタ」とか言われてました。
赤組のキーパーのタルイくんは
クラス1の体重をバカにされて「ブーブーブー赤組なんかぶっ飛ばせ。ブーブーブータルぶたなんかぶっ飛ばせ」とかヤジられていた。
いままでは一目置かれていたタルイくんから
ゴールを奪いたくて体当たりしてました。
タルイくんは「動く人間山脈」とか呼ばれながら
ダイビングするのですが、落ちるところを狙って蹴りを入れてました。
親友のタルイくんがやられていながら、ボクは残酷にも
もっとやれ、や(殺)っちまえ!と思ってました。
何故ならタルイは赤組のキーパー。ボクは白組。もし白組が負ければ、戦犯はキーパーのボクになり、放課後正座させられる。タルイくんがゴールを割られるたび、拍手喝采だった。タルイくんは負けた戦犯となり、仲間の赤組のメンバーに連れられ「掃除道具入れ」にいれられ、「次は絶対に守るから許してください。」と言っていた。
巨漢ながら運動神経もあり、秀才グループだったタルイくんは白旗をあげた。そしてクラス最下層のボクと親友になった。遠足ではタルイくんは乗り物酔いをするボクを介抱し、プロレスではボクと組み、ノックアウトされ、フルチンとかされた。
そんなタルイくんは中学高校と一緒のサッカー部そしてキーパー。仲良しだが、ボクは彼からポジションを奪ってやるために頑張るのだった。
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