肝心の子供

”肝心の子供”  磯崎憲一郎著  河出書房新社
筆者の作品は”終の住処”以来の2作目。
ブッダ、ラーフラ、ティッサ・メッテイアという仏教の祖である親子孫3代が主役だが
 仏教の教義にはほとんど触れずに、各個人としての三世代の人物が
  世界観を獲得するまでの心情や行動を描く。
 淡々として、感情に流されない理知的文章が良い。
ブッダの妻であるヤショダラの行動にも興味を惹かれた。

 

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