白樫の樹の下で

”白樫の樹の下で”  青山文平著  文芸春秋社
筆者の作品を読むのは久々。
貧乏御家人の家に生まれた三人の剣道仲間の若者達。
 そのうち一人には美しい妹がいて他の二人はその妹に恋をする。
竹刀での稽古が一般的な時代に木刀での稽古に拘る3人だが・・・
 長ずるにつれて、三人の境遇には徐々に差が出てくる。
一方で「大膾」という辻斬りが出てきたり、
 刀をめぐる殺人が起きたりでミステリー要素も大きい。
道場破りを剣を交えずに撃退する描写と巳乃介のキャラクター設定も中々良い。

 

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