汐のなごり

”汐のなごり”  北重人著  徳間書店
筆者(故人)の作品は久々かな。
本作は江戸時代の酒田を舞台にした小説集。
 功成り名を遂げた主人公達が引退後もしくは引退前に
  自分自身や子供達のトラブルに巻き込まれる。
 また物語の中ではさまざまな再会も描かれる。
二度とは逢えないかもしれないと思いながら暮らしてきた
 友、家族、愛人との再会。
生きて刻まれてきた苦痛もしかし、取り除かれる時が来る、
 人生との和解。
何れのトラブルも最終的に解決への道を辿る。
 読後感としては、温かい気持ちになる作品集だった。

 

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