”迷子石” 梶よう子著 講談社
富山藩の見習い医師、羽坂孝之助が主人公。
真面目で勤勉、本道と蘭方の両方を学んだほどで医師としては優秀だが
人見知りで医師として大した仕事も無く、
薬売りたちが薬のおまけに付ける絵画の下絵を描いている。
人付き合いも苦手な性分なので普段は自室に引き籠り気味。
そんな孝之助の元に父が亡くなったと極秘に知らされ、
更には下手人は幼馴染みだとも告げられる。
富山藩で起きている江戸派と国許派の争いや
宗藩である加賀藩も絡めての危機に
孝之助が結果的に対応していく過程が興味深い。
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