この国

”この国”  石持浅海著  原書房
筆者の作品は初読みだが、とても良かった。
一党独裁の管理国家ではあるが、他国と戦争した過去がなく犯罪も滅多に起きない
 安心安全、安定した理想的な「この国」。
  それでも現れる愚かな反政府勢力。
治安警察・番匠と反政府組織が知能と体力をぶつけ合い
 激しく戦闘する場面は大いに興奮した。
どんな平和な良い国でも危険分子は必ず存在するのは何故なのか?
 愚か者は結局どこにでも存在するのだろう。
  しかし「この国」は当然日本にも当てはまる。
救いは、番匠がただの任務として戦っていた訳ではなく
 「この国」に対する愛があった事だろう。

 

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