言語小説集

”言語小説集”  井上ひさし著  新潮社
筆者の作品は久々だが兎に角面白かった。
言葉を主題にした7短編集なのだが・・・
言語を擬人化する架空の話・「括弧の恋」
言葉の誤用による破綻・「言い損い」
栄転が決まった青年駅員が父親になった時から
 突然舌がもつれ始めてしまった「言語生涯」
方言学の権威学者が、議員の訛りから
 50年前の特高刑事を見破り復讐をする話・「五十年ぶり」
何れも筆者ならではの作品だと思った。

 

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