はぐれ鷹

”はぐれ鷹”  熊谷達也著  文芸春秋
筆者の作品は久々。
今では貴重となってしまった角鷹を扱い、
 雪山で猟を行う鷹匠を描く作品。
大学を卒業した岳央は、鷹匠のドキュメンタリー番組を見て
 鷹匠になることを決意し、無理やり師匠に弟子入りをする。
厳格な師匠の元、修行に励み悪戦苦闘しながら成長していく。
 高齢な師匠の下では実際の鷹猟をするチャンスが無い。
  そう考えて1年後に独立し月山の山小屋で、
   自分なりの修行を続ける。
内向的で一途過ぎる主人公。
 飢餓状態の神室号を死なせ、月山号は手にあまり
  最後は手放すことを決意する。
幼馴染で、かつTV局のAD・久美との恋愛は予想通りの結末。
 鷹匠を扱った番組計画は最終的に破綻するが
  止むを得ないと思われた。
鷹と人間との関係は甘いものではないと理解出来た。

 

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