春戻る

”春戻る”  瀬尾まいこ著  集英社
筆者の作品は読者をいつもホッとさせる。
本作品では結婚を控えたさくらの前に突然現れた「兄」。
 どう見ても年下のおにいさんは、さくらが嫁ぐ先の和菓子屋を偵察したり、
  姑をぎゃふんと言わせる料理を伝授したり・・・と兄らしく世話を焼く。
 さくらのことをよく知っているようだが、本人は思い出せない。
一方でこのようなおかしな設定を自然と受け入れるさくらの婚約者や
 彼の家族たちにも笑ってしまう。
最後はさくらも忘れようとしていた過去と兄の父のことを思い出す。

 

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