二荒

”二荒”  立松和平著  新潮社
筆者の作品は初読み。
題名の二荒は二荒山即ち男体山を示している。
 二荒山と中禅寺湖周辺をテーマとした物語。
中禅寺湖畔で鱒の養殖を手伝う勝は、
 旅館の娘・佐代に心惹かれていた。
男体山に独り登った勝は、突然体調不良に襲われる。
 日は暮れ、手探りで下山する彼が見たのは、
  助けを求めるお婆さんの小さな明かりだった・・・
開祖・勝道上人の二荒山を巡る苦闘も並行して述べられるが
 同時に戦前の外国人釣り倶楽部の物語もあり、
  鹿や熊の鮮血、雪夜の遭難の話等もある。

 

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