白蟻女

”白蟻女”  赤松利市著  光文社
独特な展開力でとても印象深い。
キャバレーの朱美にいれ上げた農家の息子。
 痴話喧嘩の挙げ句、朱美は白蟻駆除の薬を飲んで自殺する。
40年後、亭主の葬儀の夜に白蟻女が現れ、そこからの展開が凄い。
 浮気された嫁・惠子と朱美はいつの間にか心を通じあい和解していく。
朱美は2人の妹と 病弱な母のためにキャバレー勤めで仕送りに励んでいた。
 40年前に戻り、朱美は惠子の声で自殺を思い留まり、
  一方惠子は田畑を売る契約を反故にして農業に勤しみ、
 幸せな家庭を築くという二重のストーリーが展開していく。
タイトルで浮かんだイメージとは全く違った
 シビアーな展開が案外面白くて良かった。

 

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