”夢行脚” 浮穴みみ著 中央公論新社
筆者の作品は初読みだが良かった。
本作の主人公は庄屋の妻でありながら、俳人・湖白に出会い
ついには駆け落ちしてしまう。
湖白のもと、俳諧の道を極め名を知られるようになるが、
湖白が逝ってしまった後は京に住み、
地方の俳人たちのところに行脚する日々を送っていた。
やがて「奥の細道」をたどる旅に出て、
『秋風の記』に紀行をまとめる。
女性俳人・諸九の半生を描いた小説。
気持ちの通じない夫を捨てて故郷に背いた人だが、
多くの人々に慕われて幸せな人生を送ったようだ。
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