凍原

”凍原”  桜木紫乃著  小学館

筆者の作品は初読み。

独特の暗さをまとった存在である湿原。

湿原に多数存在する「谷地眼」が、

 簡単に人を飲み込んでしまう。

終戦直後、樺太から引き揚げてきた女性達の生き様と、

 現在の殺人事件がゆっくりと結びついていく様が興味深い。

主人公・比呂が刑事を目指すきっかけとなった弟の事件も

 意外な形で真相が解明され、少し切ない終わり方をする作品。

それにしても洋介は殺される必要があったのだろうか?

 

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