わらの人

”わらの人”  山本甲士著  文芸春秋

筆者の作品は私の好み。

本作は不思議な理髪店の女主人が各主人公の性格を変えていく話。

 皆一様に散髪中うとうとしている間に、思いもしない髪型に。

  そのことでイメージチェンジだけでなく、性格もすっかりかわる。

「眉の巻」では会社の不正を暴くようになり、

「黒の巻」では不正を暴こうとしてクビにした

 会社の上司に詰め寄る。

「花の巻」は、定年退職したおじいちゃんが、

 町の活性化に励む話で心暖かくなった。

残りの3編も読後はスッキリした。

 

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