わたしがいなかった街で
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まこと@古希ジョッパークライマー
2023年03月08日 05:49 visibility305
”わたしがいなかった街で” 柴崎友香著 新潮社
筆者の作品は久々。
本作は離婚して一人暮らしの砂羽36歳が主人公。
人付き合いはそれなりにあるが、どちらかと言うと苦手。
友人達からは少々冷たく感じられるタイプかな。
普段は戦争のドキュメンタリーを見たり、
広島の爆心地のすぐ近くで働いていた祖父のことを思い、
自分が存在しなかったかもと考えたり、
もうない場所、行けない場所、会えない人、
会うかも知れない人、どこかにいる人・・・
等々が頭の中でぐるぐる駆け巡る。
何かを強く訴えてくることも盛りあがることもないが、
日常にふと入り込んでくる感覚を味わえる。
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- 事務局に通報しました。
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