乙女の密告

”乙女の密告”  赤染晶子著  新潮社

筆者の作品は初読みだが、良く分からなかった。

2010年芥川賞受賞作のようだ。

主人公は京都の外国語大学の学生。

幼い頃からアンネ・フランクのファンで

 日記の細部まで記憶している。

乙女と呼ばれる学生達のスピーチの発表や授業風景は

 大学時代の教室の風景を思い起こさせる。

しかし、ドイツ人教授が愛してやまないアンゲリカ人形は

 全く理解し難いし、この設定の理由が不明。

アンネの日記と現代とを交差させている設定もイマイチ。

 但し流れる様な美しい文体は良かった。

 

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