羅針盤は壊れても

”羅針盤は壊れても”  西村賢太著  講談社

筆者の自伝のような作品。

『陋劣夜曲』では主人公・貫太の人間としてのダメさと

 瞬間湯沸かし器的性格の難がメイン。

『羅針盤は壊れても』は

 味噌の押し売りの会社でアルバイトする傍ら、

 周りがイッパシになったことによる

 貫太の焦りが甚だしいところを描いてある。

 珍しく仕事が長続きしていたし、仲間とも

 上手くいっていたのに、会社が破たんしていくところは

 とても残念であった。

 

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