エルニーニョ

”エルニーニョ” 中島京子著 講談社

DV男から逃げ出した21歳のテルと、

 灰色の男から逃げる7歳の男の子ニノ。

二人の行く当てのない逃避行だが、

 たどりついた年寄りの多い商店街で

 砂糖販売のおばあさんを手伝うことになる。

二人の抱える問題はずしりと重いものだが、

 筆者が描く風景は、穏やかに包まれてとても暖かい。

 少々ファンタジーな夏休み。

最後には二人の未来にも暖かな風が吹き込んできた。

 

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