心淋し川

”心淋し川” 西條奈加著 集英社

筆者の作品は久々だが、良かった。

本作は、川沿いの澱みのような心町が舞台。

どこにも行けない主人公たちが、

 生きる場所を見つけていく様子を描く短編集。

どうにもならない状況を語られるが、

 心町はそういう場所だからこそ、

 さまざまな経緯の者を受け入れ考える時間を作り、

 未来を促していたことがわかる。

報われないこともあるし、詮無いこともあるが、

 仕方なくここにいると日々思いながら生きるか、

 自分がここで生きると決めてかかるが大事。

 

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