先導者

”先導者” 小杉英了著 角川書店

ホラー小説大賞受賞作品だが、

 内容はファンタジー色を含んでいる。

主人公は3年の訓練後、15歳にして死者を来世へと導く先導者となり

 様々な御役をこなしていく。

元々「死」の概念は難しい話になりがちなテーマだが、

 ここでは平易な表現で読みやすく描かれている。

まだ子供である主人公が先導者としてのキャリアを積んでいく中で

 徐々に内面も成長していく様子が伺える。

教官であった甲斐の死から、かなり急ピッチで話が収束へと向かっていくが

 最後は主人公もホッとしただろう。

 

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