流燈記

”流燈記” 三浦哲郎著 筑摩書房

筆者の死後に製本化された作品。

主人公・耕三が中学生であったときは戦時中で、

 近所に住む満里亜という女学生との交流を描いてある。

第1章で耕三は50代で、偶々見つけた廃墟同然の防空壕から

 終戦直前の頃の回想が始まる。

第2章以降は戦争中の思い出話となっていて、

 満里亜との仲は次第に深まっていくのだが、

 女性が自分の部屋を訪ねて来るというのは、

 少々羨ましさを感じる。

戦時中なので大っぴらな交際はできず、

 コソコソ会わねばならない状況。

満里亜が女子挺身隊に志願をし

 最終的にどうなったのかは書かれていない。

未完とも言われている作品のようだ。

 

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