海に沈んだ町

”海に沈んだ町” 三崎亜紀著 朝日新聞出版

自分の力では抗いようがない力が働いている町が存在し、

 そこに暮らす人々に焦点をあてた9の短編集。

ある日突然舞い込んでくる不条理が何とも言えない。

今当たり前に過ごしている毎日が

 約束された確かなものではないのだと思わせる。

一つの団地が丸ごと船になった町の過去を探る『団地船』

自分の影が他人の影と入れ替わり、見知らぬ影に思いを馳せる『彼の影』

高齢化の進む団地を国が保護する『ニュータウン』 等々

何れも秀逸な短編となっている。

 

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