二ッチを探して

”二ッチを探して” 島田雅彦著 新潮社

筆者の作品はたぶん初読みだが面白かった。

本作は銀行員・道長が主役。

彼はある日家族にも告げずに失踪する。

そして銀行から横領の疑いをかけられ捜索される。

道長は手持ちの現金がなくなったあとは

 ホームレスになり、更におやじ狩りにもあう。

その後は親切な人に助けられて逃げ続けたり、

 河川敷に住んでみたりもする。

本当は横領ではなく、支店長や頭取の裏取引を許せなかったのが原因。

道長のサバイバル生活はとても参考になったし、

 人にも巡り合えて悪いことばかりでもなく

 最後はどんでん返しがある。

 

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