阿蘭陀西鶴

”阿蘭陀西鶴” 朝井まかて著 講談社

俳諧の世界で本流になれず、「好色1代男」で目が出た西鶴。

西鶴には男子2人、女子1人の子がいたが、妻が若くして亡くなり

 男子2人を養子に出し、眼の見えない長女だけを残した。

本作は西鶴の盲目の娘・おあいに視点を当てた時代小説。

おあいは奔放で我がままな父を嫌うが、

 盲目の身で生きていくためには亡き母から教え込まれた炊事、裁縫を

 こなすしかなく、日々苛々が募ることがあった。

それでも共に暮らし、年を経て、父の書く草紙や生き様や

 おあいへの隠された愛情を感じるようになり、

 いつしか、心穏やかに暮らせるようになる。 

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