三陸の海

”三陸の海” 津村節子著 講談社

東日本大震災の三陸の海のイメージで読み始めたが、

 中でも陸の孤島と呼ばれた岩手県田野畑村中心の話だった。

亡夫で作家・吉村昭氏の愛した田野畑村、情熱的な村長、

 無医村に住むようになった医者の話が綴られている。

吉村は情熱的な勢いで通い、その村の成長を楽しみにしていた。

筆者の田野畑村への愛も印税をそっくり寄付する心意気からも伝わる。

高さ数十mの断崖絶壁にありながら、それを上回る高波に襲われた村も

 その後の立ち直りは早かったようだ。

同じ三陸でも、高さ10m以上の防潮堤がありながら、

 津波を防げなかった田老村のようなところもあり、

 地区によって色々であったと思わせる。

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