湖底の城第9巻

”湖底の城第9巻” 宮城谷昌光著 講談社

筆者の作品は春秋時代のものが多く、

晋、斉、魯、秦、楚、衛、周などの話がメイン。

次いで戦国七雄時代のものも読んだが、

 本大作は南方である呉越中心のストーリー。

この第9巻は呉越春秋の完結巻で、九年間の締め括り。

越王句践と呉王闔閭・夫差の国をかけた闘争。

「臥薪嘗胆」の諺を生む。

それを描く軸となる伍子胥と范蠡の人生を描き切った。

伍子胥は死して呉の城門から、越を睨んだ。

湖底に遺棄されるも、呉は敗退する。

范蠡は呉越を去り、穏やかな生涯を過ごす。

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