「ロッテなんかと・・・」

皆様はロッテとダイエーが合併しようとしてた3年前のことを覚えていらっしゃいますでしょうか。

そのとき、王監督が「ロッテなんかと合併したら大変なことになってしまう」と言ったと一部で報道されました。申し訳ないのですが、その典拠が分からないのですが、これは報道されたことは事実です。

 

その2年後、そのロッテに優勝を持っていかれて、球団はいまや球界の長として君臨しているわけですが、まさかロッテが・・・とは誰もが思ったことでしょう。

 

でもね、僕はロッテに一目おいていました。それは2003年、ダイエーが優勝をロッテ相手に決めたときのことです。優勝は西武が負けてすでに決まっていたのですが、マリーンスタジアムで勝利を収めました。目の前で優勝決定戦を僕は見ることができたわけですが、そのとき、なんとロッテファンのほとんどがダイエーの優勝シーンを観るために、立ち去らなかったのです。こんなファンはいません。たぶんダイエーでさえ負け試合はさっさと帰ってしまいます。そしてダイエーを拍手で祝福してくれました。そのときロッテは4位か5位、万年Bクラスのお荷物球団と呼ばれていたときのことです。

 

僕は敵ながら天晴れ、と思った次第です。その2年後、ロッテ相手にプレーオフで破れ、二年連続で悔しい思いをしたわけですが、まあいうなれば「天罰」が下ったわけです。そして「ロッテなんかと・・・」と言っていた王監督がWBCのときに一番ロッテの選手に恩恵を受けたという、この歴史的皮肉。若手がどんどん台頭したロッテとは対照的に、若手の伸び悩む現ソフトバンク。呪い、とまではいわないけども、他球団を批判するのは、僕はいかがなものかと思います。敵ながら、ともに同じリーグに属しているのだから、戦場を離れたら「お互いよくやった」と讃えあうべきではないですか? その姿をロッテに見せてもらったような気がします。だからホークスファンとしてロッテに勝つことはこの上ない誇りに思えるわけです。あの優勝のとき、しっかりと優勝の喜びを見守ってくださったロッテファンのみなさまに、個人的に感謝したいというわけです。

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