
奪三振記録とサードの守備機会に見る桐光学園・松井の課題
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紗代光
2012年08月27日 04:48 visibility357
今大会最も沸かせた選手の2年生左腕・松井。来年再び甲子園に戻ってくることを誓った
今大会を沸かせた選手の代表格が、桐光学園高の松井裕樹。1回戦で、大会最多を大きく更新する22奪三振と10者連続奪三振の華々しいピッチング。さらに2回戦で従来の記録であった19個、3回戦では12個、準々決勝は15個と全試合で2桁奪三振の離れ業を見せた。
大会通算の奪三振は歴代3位となる68個。奪三振率は17.00で、松井より上位の三振数を誇る板東英二(徳島商高)や斎藤佑樹(早稲田実高)を大きく上回った。
ただ、三振がクローズアップされる中で、サードの中野速人は3回戦まで一度も打球を処理する機会がなかった。さらに2回戦の常総学院高(茨城)戦のように、外野守備がやや乱れる場面もあった。これは三振を奪い過ぎることにリンクしているように思える。
三振は取る方も、見ている方も気分が良くなるが、炎天下の中で立ちっぱなしの野手にとっては、リズムと感覚が微妙に乱れかねない。今年は3年生キャッチャーの宇川一光がしっかりリードして支えていたが、来年は松井自身がピッチングを考えていかなくてはいけない。時には、各野手が全員、打球を処理できるような組み立てをしてチームを成長させてほしい。
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