ATHLETA O-Rei Futsal A002

 

アスレタのフットサルシューズ、O-Rei Futsal A002を入手しましたので早速考察していきたいと思います。

 

 

『O-Rei Futsal A002 PWH』

定価¥13,200(税込)

 

サイズ展開は24.5cm~28cm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年8月にATHLETA HARAJUKU実店舗とオンラインストア限定で発売。

 

トップ選手の声を反映し、定番のT007をよりプロ仕様にアップデートしたモデルです。

 

 

 

事前にバルドラール浦安所属の長坂選手がFリーグで着用されていたので、

 

「あの真っ白なシューズは何だ!?」とシューズマニアの間では話題になっていましたね。

 

 

 

 

 

 

【アッパー素材】

 

アッパー前足部には薄手で柔らかなマイクロファイバーを採用。 

 

T007シリーズより更にステッチを追加したダブルステッチになっており、アッパー前足部の伸びを抑えた仕様になっています。

 

 

 

 

 

 

トゥー部には見た目が特徴的な成形された「ラバー」が補強されています。スウェード製のトゥーガードの先端部分を上から覆うような形。

 

フットサルシューズでは中々見かけないタイプの素材で薄手です。

 

 

 

海外シューズによくある樹脂補強パーツとはまた違ったもので、トゥーキック時に軽く当てると強いボールが飛んでいくというものではありません。

 

 

 

 

 

 

足馴染みが良い分、使っていくうちに伸びて緩くなってしまうという欠点がある、スウェード製トゥーガードの伸び防止のために採用された形です。

 

 

ファルカン、アルトゥールといった過去モデルの時代から、このスウェード部分の伸びが気になる、という声は多かった印象です。

 

 

 

 

 

 

トゥーガードのサイド部もステッチによる追加補強がなされており、アッパー前足部に関しては徹底的に「伸び防止」の為の加工がされています。 

 

 

 

 

 

 

 

このトゥーガードの形状もT007シリーズと異なっており、その最も大きな違いは親指付け根辺りへの巻き上げが無いことだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

スライディング等による摩擦に対しては巻き上げのあるT007シリーズに耐久性に分がありますが、A002ではこの部分にスウェードを採用しない事によって、薄手のマイクロファイバーがピッタリと足に沿ってフィットしてくれる感覚があります。

 

 

耐久性よりもフィット性を重視したプロ仕様となっているのを感じる部分です。

 

 

 

 

 

 

中足部には合成繊維の三層構造からなる伸び防止のフレーム「GRID SHELL2.0」を搭載し、軽量・安定性を両立させています。

 

 

T007_2.0と同様にGRID SHELLのパターンが変更されており、一見同じに見えますが実はA002の方が柔らかいです。T007シリーズで感じた程の硬さではありませんでした。

 

 

GRIDSHELL自体は同素材ですが、下地の素材が違います。

 

T007_2.0はメッシュ、A002はシンセティックヌバック。 A002は面で支えるように設計されています。

 

 

 

 

A002の中~後足部はアスレタのサッカースパイク最新モデル「T006_2.0」に近い作りになっています。

 

 

 

 

 

 

 

アスレタ新作で単品販売もされている「NML」が標準装備されているのもポイントです。 

 

シューレースメーカーの「TWINS」とタッグを組んで開発されたもの。

 

 

 

 

 

 

 

「NML」を「FIT-SHIFT」させたA002納品時の状態が、「足先を緩くした方がパフォーマンスが上がる」という筑波大学による研究の結果をもとにしたアスレタ推奨の着用方法です。

 

 

※詳しくは先日のT007_2.0の記事に記載しております

 

 

 

 

 

 

【ライニング素材】

 

踵周りにはシンセティックヌバックを採用。踵を優しく包み込みプレー中のブレを軽減します。 

 

T007シリーズと同素材ですが、こちらの方がフワフワした感じがあります。

 

こちらも恐らく下地の違い(A002はヌバック、T007はメッシュ)により生じているものかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【シュータン】

 

シュータンにはメッシュ素材を組み合わせた薄手の素材を採用。

 

 

 

 

 

 

 

センターに割れ目を作り、足の甲部分のストレスを軽減します。足当たりの良い素材のため、違和感なく心地の良い感触です。

 

 

 

 

 

 

【インソール】

 

表面に滑り止め効果のある素材のインソールです。

底面はザラザラとした素材になっており、シューズ内部でインソールがズレてしまうことを防止させています。

 

 

 

 

 

 

 

【アウトソール】

 

T007シリーズと同じソールですがホワイトソールなので特別感があります。

通常の飴色のソールと比べるとやや硬い印象で、シューズが止まる時の感覚も少し違うと感じました。

 

ただグリップ性は上々です。

 

 

 

ソールのエッジ(角の部分)を極力無くし、丸みを帯びた設計になっているのが特徴。

 

 

ミッドソールの踵部分には硬度を変えた2種類の素材が採用されており、

 

スタビライザー(2種のうち上段の部分)が踵のブレを抑制、最もクッション性の高い部分で衝撃を緩衝出来る構造に設計されています。

 

 

 

 

 

 

 

【足入れ感】

 

25.5cmをチョイスしてキツ過ぎず緩すぎずの丁度良いサイズ感です。T007シリーズとサイズ感はあまり変わらない印象です。 

 

 

 

A002とT007_0.2で履き心地が大きく異なるのはやっぱり前足部かと思います。つま先付近のパーツの材質や範囲が違うだけでかなり違います。
 
 
 
 
 
 
 

アスレタの設計思想の一つである「指周りの快適性」を感じやすいのはT007シリーズの方、 逆にその感覚が苦手な方はA002の方がマッチしてくると思います。
 
 
 
ラバーパーツが採用されていることにより、指先に「保形されたスペースに指を突っ込んでいる感」が生じているのが印象的でした。
 
このパーツを邪魔に感じるか否かが、このA002を履きこなせるポイントになるかなと。
 
 
 
私の場合は違和感が全く無かったといえば噓になってしまいますが、プレー中に邪魔だなと感じるほどではありませんでした。
 
 

 

 

個人的には何度か着用してみて、A002にはT007シリーズに付いているタイプのシューレースとの組み合わせが気に入りました。
 
 
 
 

 

 

【重量】

 

25.5cm片足で255g。

 

同サイズのT007_2.0より約6g重いですが、個人的には全く気にならないレベルです。

 

 

 

 

 

 

 

T007_2.0とは違いアスレタ原宿限定という形で発売されたA002。

 

今後更なる改良を加えたモデルが市販品として発売される期待が高まるばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではまた後日!!

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