U-12の指導者資格の記事を読んで自分の中で整理したいこと

日刊スポーツの記事より。

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202011110000662.html

 

U-12の指導者資格をきっかけに、U-15(中学生以下)、U-18(高校生以下)、U-22(大学生以下)、A級ライセンス(社会人野球以下)、S級ライセンス(プロ野球・侍ジャパンなどすべてのカテゴリ)といったものに拡充していくとよいかもしれないですね。もちろん、選手経験がなくても指導者資格を得られるというのも必要だと思います。

 

ここで、自分の野球人生を自分の中で(良くも悪くも)印象に残った指導者とともに振り返っていきたいと思います。

 

私は軟式少年野球時代ですが、チームに所属する児童の保護者がコーチというチームでプレーしておりました(おそらくほとんどの軟式少年野球チームはそのような構成だと思います)。その中で、児童の肩書のために野球をやったことがない保護者がコーチをやるということもありました。

あるコーチは投球練習の際にテイクバックを矯正する意図でコーチが持っているグローブをぶつけたりとか、腑に落ちない指導をすることがありました。

 

私の場合、そのような指導者もいましたが、本当に運のいいことに、後輩のお父様で社会人野球でプレーしていた経験があるという方が投手コーチとして指導を行うようになり、本当にその指導は厳しかったですが、その指導のおかげで投手として成長もでき、中学では後輩の投手を複数指導しながらプレーすることもできました。

 

中学では私の在籍したチーム以外にもう一つのチームが合流し、そのチームの指導者が外部指導員として指導しておりました。その方々の指導を受け、順調に成長することができました。

 

高校に入り、大学生のOBが監督・助監督としてチームを運営していましたが、

同期では仮入部の時に12人いたものの、最終的には6人にまでなってしまいました。

野球経験のある人間の中で一番最初に音を上げ退部したのは私だと思います。

 

新入生は硬式ボールを触れるのは指導者のいない朝練と昼練くらいで、指導者がいる間はレギュラー選手の練習のため、新入生は筋トレとランニングのみで、球拾いすらありませんでした。

指導者の言い分としては、

「朝練や昼練で見込みがあると思われたら練習ができる」

ということを言っていたと思いますが、そこには大きな疑問がありました。

むしろ、指導者のいる時間に新入生がプレーしないと意味がないんじゃないだろうか?と。

 

また、私は非常に肥えておりまして、当時172cm90kgで体脂肪率は30%を超えていました。

チームの方針で体脂肪率は10%以下にしろという話でしたが、その根拠がいまいちわかりませんでした。

休みなく毎日筋トレとランニング、練習試合に出向いても筋トレ、練習試合を迎えて筋トレにランニング。

何のために野球部にいるのかがわからなくなりました。

その矢先、自分は体育の柔道の時間に受け身を取った瞬間に肉離れを起こすという今思っても理解不能なけがをしてしまいます。

先生に言われたとおりに受け身をとり、「初心者なのにうまいぞ」なんてほめられたのに。

その受け身の衝撃でハムストリングスを肉離れしたのです。

 

やはり表向きは「練習についていけなかった」と言っていましたが、本心としては「指導者に対する不信感」が強く、小学校から一緒に野球をやっていた同期にやめる旨を伝えたところ、先輩たちから陰で「肥満児」と呼ばれていたことを伝えられ、指導者だけでなく先輩たちにも不信感を持ちました。

ただ、先輩の一人が同期の一人に対し「あいつ声高いなwww」と茶化していたことがあり、正直自分はあまり好きになれませんでした。

 

やめてからしばらくしたときにクラスマッチがあり、ソフトボールで打ちまくりました。

それを審判をやっていた4番打者の3年生が私に声をかけ、

「もう一度、野球部に戻らないか?」

と言ってくださいました。

非常にうれしい言葉でしたが、監督や諸先輩方に対する不信感が大きく、私は野球部には戻りませんでした。

 

翌年、その指導者は一新され、別の大学生OB監督が就任しておりました。

辞めたことも後悔しましたが、戻らなかったことも後悔しました。

 

私は今回のU-12の指導者資格制度ができたことで、今後、その範囲が拡充され、

「指導者の運が良ければ野球生活を全うできるけれど、指導者の運が悪ければ野球に対しての後悔が強くなる」

という不幸な学生野球選手を少なくできればよいと期待しております。

 

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