完璧を目指してミスを潰す
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ムサベン代表T.KATOH
2021年05月09日 08:15 visibility254
前回の投稿で、ミスを見越した作戦・指導について書いていましたが、なんかモヤモヤ感が拭えないのでまた書こうと思います。
またバッテリーでの考えになりますが、
三振を取るものが完璧で、バットにボールが当たってインプレーになることがミスだとすれば、そのミスになった部分を他の野手のプレーによってミスを帳消しにする。
これが理想的な打ち取り方だと思うのです。
ただ、ここで端から「バットに当てられることが前提」となれば、他の野手は非常にリソースを割かれることになります。
また、三振を狙う配球ができれば、打たせて取る配球も出来なくはないと思います。
逆に、三振を狙う配球ができなければ、打たせて取る配球ではなく、打ち損じを待つ配球というのが配球のケースになってしまうと思うのです。
打者を打ち取ることと、打者が打ち損じることは似て非なるものだと思います。
もちろん、どんなに配球が優れていても、状況によっては(1つの例を挙げればボール球を使うと見逃された場合にサヨナラ押し出しになるケース)、どうしても「打者の打ち損じを待つしかない」という配球を行ってしまうケースもありますが。
何が言いたいのかというと、
「完璧を目指せばその分のミスは軽度で済むので対処は容易いが、予めミスを認めて行えば、その際は既にリソースを割くということが前提になっているので、少しの綻びで対処ができなくなるので『防げたミス』がどんどん『防ぐことに支障が出るミス』になってしまい、挙げ句『守備がいっぱいいっぱいで対処できない』という状況になる」
ということです。
ヘンな話、後ろの野手7人というのはあくまでも「保険」なのです。平時で常に「保険」を使うことを前提にしているのであれば、相当なコストを掛けなければならないということです。
そのコストというのは具体的にいえば「投手」です。つまり、「いつまで経ってもこのチームは投手力が酷い」と言われるように、投手陣が脆弱なのです。どんなにアマチュアNo1ピッチャーをドラフトで獲得しても、奮わないというケースであったり、情報が無い状況で偶々勝てていたピッチャーも慣れが来てしまうとボコボコにやられる、とか。
そういえば、昨年、東京ヤクルトスワローズの小川泰弘投手がノーヒットノーランを達成した際、
「自身プロ入り後初の1試合2ケタ奪三振」
を達成したという記事を見かけました。
三振を奪うことで、守備のリソースが抑えられ、快挙に繋がったと見てよいものだと思います。
- 事務局に通報しました。
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