イチロー×ヤンキース再契約の可能性は?

  • 有希
    2012年09月01日 04:49 visibility150
 
イチロー、来年以降にヤンキースとの再契約の可能性はあるのか?

 ニューヨーク・ヤンキース──ワールドチャンピオンに輝くこと史上最多の27回という、いわずと知れたMLBきっての名門である。その歴史はベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグをはじめ、ジョー・ディマジオ、ヨギ・ベラ、ミッキー・マントル、レジー・ジャクソンなどなど、MLB史に残る数多の名選手によって彩られてきた。
 そして今年7月、新たに1人のプレーヤーがその仲間入りをした。日本が誇る安打製造機、イチローである。

■日本ではおよそ考えられないトレード 日本時間で7月24日の早朝に報じられたイチローのトレードは、大きな衝撃を持って迎えられた。それはそうだろう。イチローといえば2001年のマリナーズ入団から10年連続200安打の大記録を達成し、首位打者にも2度輝くなど「日本人」という枠を超えたMLBを代表するスーパースターである。そんな選手がシーズンの真っただ中にトレードされるというのは、日本ではおよそ考えられないことだ。

 だが、こうしたトレードはメジャーでは決して珍しくない。特にシーズンがある程度進んでプレーオフ進出の望みが薄くなったチームは、高額年俸のベテランなどを整理しにかかり、逆に地区優勝やワイルドカードを狙うチームは、そうした選手を「助っ人」として獲得する傾向にある。したがって、7月31日のいわゆるトレード期限前には「フラッグ・ディール」と呼ばれる駆け込みトレードが多発する。このフラッグ・ディールによる大物獲得をお家芸としてきたのが、ヤンキースなのである。
■ヤンキース、大物選手獲得の歴史 たとえば1980年代から続いていた低迷期にピリオドを打とうとしていた95年、ヤンキースが7月のトレード期限直前に獲得したのが前年のサイ・ヤング賞投手、デービッド・コーンであり、元打点王のルーベン・シエラであった。2人の活躍もあり、ヤンキースはこの年、実に14年ぶりにプレーオフ進出。さらに翌96年のトレード期限当日には元阪神で、メジャー復帰後に本塁打王2回、打点王3回のセシル・フィルダーを獲得し、見事に18年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

 その後もヤンキースは、多くの大物選手をフラッグ・ディールで獲得してきた。昨年までの10年間で主だったところを挙げると、02年はタイガースのエースだったジェフ・ウィーバーに元新人王のラウル・モンデシー。03年は同年オールスター出場のアーロン・ブーン、04年は前年21勝のエステバン・ロアイザ、05年には10年連続2ケタ勝利のアル・ライター。06年はオールスター出場2回のボビー・アブレイユ、08年は前年20ホーマーのエグゼビア・ネイディに元ア・リーグMVPのイバン・ロドリゲス。そして、10年は元打点王のランス・バークマン……。いずれも、他球団でひとかどの実績を残してきた選手ばかりであり、今年のイチロー獲得もいわばこの系譜に入る

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