
日本男子が4人登場、敗れた3選手が示した成長
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舞
2012年08月29日 12:17 visibility46
テニスの全米オープンが27日(現地時間)、ニューヨークで開幕し、日本男子の4選手が1回戦に登場した。第17シードの錦織圭(日清食品)はギド・アンドレオッシ(アルゼンチン)にストレートで勝ちを収めたが、添田豪(空旅ドットコム)、伊藤竜馬(北日本物産)、予選を勝ち上がった守屋宏紀(北日本物産)の3選手は初戦で敗退した。
■一方的に敗れるも可能性を感じさせた守屋 守屋が予選を勝ち上がったことで、錦織、添田、伊藤の4人が本戦に名を連ね、「80年ぶりに日本男子4人が全米の本戦へ」とニュースになったのはつい数日前のこと。大会初日には彼らがそろい踏みしたが、勝ったのは錦織圭ただ一人だった。しかし、これを残念なニュースとだけ受け止めるのは、それこそ残念な話で、ひとり一人の成長過程をきちんと評価する必要がある。
勝負の世界に生き、毎日を過ごす彼らにとって、大会のドローに名を連ねた以上、相手が世界ナンバー1だろうと、下位の選手だろうと、等しく勝たなければならない相手には違いないし、負けて得られるものなど、本来なら存在しないと考えなければならないのは確か。だが、最初から世界の頂点に立てる選手はおらず、それぞれが勝ち負けの中で学び、強さを増して行く過程もまた、スポーツ観戦の楽しみであり、選手たちにとっては成長する喜びでもあるだろうと思う。
守屋は今回が初めてのグランドスラムの本戦だった。相手は今年2月のデビスカップでクロアチアの代表として来日し、日本チームを苦しめたイバン・ドディグ 。デビュー戦としては、かなり厳しい相手と言っていい。
ドディグに限らず本戦に出場している男子選手のほとんどは、守屋とはあまりにもフィジカルの完成度が違う。テニスは技術や駆け引きの要素が多い競技特性があると言っても、絶対的なパワーやスピードの差が大きすぎれば、それを覆すのは並大抵のことではない。まして守屋は世界の舞台ではまだまだルーキー。百戦錬磨の対戦相手を向こうに回して、自分らしさを出せるには経験が足りなすぎた。
それでも守屋は自分の長所を生かして突破口を開こうと懸命に戦っていた。ドディグの重いボールに対してポジションを上げてライジングでさばき、一気に間合いを詰めてネットプレー勝負に出る。フィニッシュの精度がなかなか確保できず、ポイントを積み重ねるには至らなかったが、彼は自分の条件の中で相手に通用する武器を探し、勝つためにはどうすればいいかを試合の中で学習しながら自分のプレーを対応させようとしていた。そして、それは試合の後半に向けて形になり始めていた。
結果としては0-6、1-6、2-6と一方的なスコアで敗れたが、2度、3度と戦って行ければ、いずれ答えを出せそうな雰囲気はあった。新人のデビュー戦として見れば、スコアほどの開きがあった試合とは言いがたい。むしろ、「これでトップのテニスに慣れてくれば怖い」と相手に感じさせるには十分な試合を演じたと評価してもいい。
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