W杯予選欠場も…本田ひざ負傷精密検査へ

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    2011年08月30日 11:18 visibility87
日本代表FW本田圭佑(25=CSKAモスクワ)が、
2014年W杯ブラジル大会アジア3次予選の北朝鮮戦(9月2日)と
ウズベキスタン戦(同6日)を欠場する可能性が29日、浮上した。

28日のスパルタク・モスクワ戦で前半だけで交代。
この日になって、プレー中にひざを痛めた負傷交代だったことが判明した。
まだ痛みは引かず、今日30日に帰国する。
代表ドクターとも相談し、症状をみた上で出場の可否を決める。
日本代表はこの日、埼玉県内に集合し、北朝鮮戦へ向けた初練習を行った。 

 日本のエースが、絶対に負けられないアジア3次予選直前に、

リタイアする可能性が出てきた。
帰国直前の28日、CSKAのライバル戦でひざを痛めた。
一夜明けたこの日も、痛みは引かず、
代表のフィジカルスタッフとの電話で、厳しい現状を伝えた。

 スタッフから

「後半から出なかったけど、どっか痛めたの?」
と聞かれた本田は
「ひざを負傷しました。まだ痛いです」
と返答したという。さらに本田は
「足首なら何度かケガしてるから、なんとなく試合に出られるかどうか分かるけど、
ひざはサッカー人生の中で初めて痛めたので、判断できない」
と続けたという。 

 当初の予定通り、今日30日に帰国し、代表ドクターとも相談して精密検査を受ける。

原博実強化担当技術委員長は「ちゃんとした情報は入ってきていないが、
ドクター同士では話し合っている。明日は日本に戻るので、
それから状態を確認することになる」と話した。 

 代表スタッフによると「ひざは、誰かとぶつかったり、

物理的な衝撃があってのケガじゃなく、
プレー中に自然と痛み出したと本人が言っていたので、原因は不明です。
たぶん右ひざだと思います。長引くのか、すぐ治るのか、何とも言えない。
予選2試合に関しても何とも言えない」。
原因不明なだけに、長引けば、予選2試合で済まされない可能性もある。 

 ザッケローニ監督(58)はこの日の練習後「今回(の予選を戦う上で)

一番重視するのは、海外組のコンディショニングです。
彼らは長い距離を移動して帰国してくるので」と、
本田の負傷を念頭に置いたような言葉を口にした。 

 前回のW杯南アフリカ大会のアジア予選では、

本田は2試合に途中出場しただけで、日本のW杯出場権獲得には貢献できなかった。
W杯本大会で2得点と大ブレークし、大会直後は
「これからはチームの軸としてチームをW杯に導き、W杯では優勝を狙いたい」
と話していた。 

 アジア3次予選の組み合わせが決まってからも

「北朝鮮は簡単な相手ではない。みんなが思うほど、古くさいサッカーをやるわけではない」
と警戒感を強め、イレブンにも軽く見る慢心を戒めるように警鐘を鳴らしていた。
当然、すぐ練習合流できないだけに、仮にひざが問題ないと判断されても、
調整不足のまま北朝鮮戦を迎えることになる。 

 ブラジルに向けなんとしてでも勝ち点3を取りたい大切な初戦前に、

大黒柱に降りかかったアクシデントだ。
日本はエース抜きで、第1歩を踏み出すリスクと向き合うことになった。


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