攻撃的な姿勢を貫くメタリスト

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    2011年09月09日 15:36 visibility115
持ち前の攻撃的なサッカーを武器に、UEFAヨーロッパリーグ・グループGで旋風を巻き起こそうとしている
ウクライナのFCメタリスト・ハリコフ。チームを率いるミロン・マルケビッチ監督は、
「我々はこの戦い方しかできない」と誇らしげに語った。

今季のウクライナ・プレミアリーグで8試合を終えて無敗をキープしている

FCメタリスト・ハリコフだが、順位表では定位置の3位に甘んじている。

ミロン・マルケビッチ監督体制下となって1年目の2005-06シーズンを5位で終えてから、その後のメタリストはずっと銅メダル。昨シーズンまで5季連続でリーグを3位でフィニッシュしているのだ。しかし、ウクライナ北東部に位置する同クラブは、

FCディナモ・キエフとFCシャフタール・ドネツクの2強とのタイトル争いに意欲を燃やしており、国内での評価を高めつつ、近年はUEFA主催クラブ大会の常連となっている。

マルケビッチ監督の下、メタリストは2008-09シーズンのUEFAカップでベスト16に進出。昨季もグループステージを突破したが、決勝トーナメント1回戦でバイヤー04レバークーゼンに敗れ、32強止まり。

グループGでFKオーストリア・ウィーン、AZアルクマール、マルメFFと戦う今季は、誰もが苦戦を予想している。

とはいえ、現在のチームは史上最強といえるかもしれない。

FCドニエプル・ドニエプロペトロフスクも元セビージャFCのフアンデ・ラモス監督の下、

ウクライナの新興勢力として注目を集めているが、2強に割って入るクラブの最有力候補は、

やはりメタリストだ。この1年半の間に加入した9人の南米出身選手も、チームにうまく融合している。

アルゼンチン人FWホナタン・クリスタルドはフィットするまでに少し時間がかかったものの、今季はリーグ戦8試合で5ゴールを記録し、UELでも2ゴールをマーク。

また、MFホセ・エルネスト・ソサは、アルゼンチン代表の最近の親善試合に2試合連続で出場。主将を務めるブラジル人MFクレイトン・ザビエルは中心選手として活躍し続けており、

エースストライカーのタイソンをサポートしている。

これだけの戦力を備えているだけに、メタリストがウクライナで最も楽しみなチームとみなされているのも不思議ではない。マルケビッチ監督は、攻撃的なチームという評判を誇りに感じている。

「我々はこの戦い方しかできない」と指揮官は語る。

「敵陣でプレーするのが好きなんだ。そのせいでカウンターから失点することも時にはあるけどね」

今季の欧州カップ戦では、その点は今のところ問題にはなっていない。

FCソショー・モンベリアールと対戦したプレーオフでは、UEFA EURO 2012の試合会場となる3万8000人収容のメタリスト・スタディオンでの第1戦を0-0のドローで終えた後、敵地で4-0の勝利を収めた。そうした結果もあり、マルケビッチ監督に、アグレッシブな姿勢を変えるつもりはないようだ。

「相手が許してくれるだけ、攻撃で運試しをしていきたい」と監督は付け加えた。


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