4度目の大舞台に意気込むオルセン監督

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    2012年04月16日 12:08 visibility89
デンマークを率いて自身4度目の主要国際大会に臨む
モアテン・オルセン監督がUEFA.comのインタビューに応じ、
自らの体験を披露するとともに「大会に出場することで、
監督も常に学ぶことができる」と今夏の大会への意気込みを語った。


UEFA.comのインタビューに答えるデンマークのモアテン・オルセン監督
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主要国際大会の本戦でデンマークを率いるのはこれで4度目となる

ベテランのモアテン・オルセン監督だが、UEFA EURO 2012を控え、

監督業について学ぶことは尽きないと話した。

2000年にデンマークの指揮官に就任したオルセン監督は現在62歳。

2002年および2010年にはFIFAワールドカップ、

2004年にはUEFA欧州選手権にチームを導き、

今夏にポーランドとウクライナで開催されるUEFA EURO 2012には、

出場12カ国の監督で最も経験豊富な指揮官としてに臨む。

「このレベルになると監督業は自分一人だけで成り立つものではないが、

それでも監督は最終的に全責任を負う立場にある」と、

オルセン監督はUEFA.comに語った。「しかし、大会に出場することで、

指揮官も常に学ぶことができる。

それに、このような大会に出場するチャンスはあまりないものだからね」

「私は過去12年にわたって代表チームに関わり続け、主要大会出場はこれが4回目だ」

とオルセン監督は続けた。「コーチ陣や裏方のスタッフもほとんど変わっていない。

もちろん新たなスタッフも加わっていて、新しい発想や新鮮なアイデアを出してくれる。

だが、ほぼ変わらない陣容で来たことで、困難な時にもこれまで重ねてきた経験を頼りにできる」

オルセン監督は選手時代、RSCアンデルレヒトで3度のリーグ優勝と

UEFAカップ獲得に貢献するなど華々しい活躍を収めた後、指揮官に転身。

こうした現役時代の功績を持つ監督の指示を、選手たちも尊重している。

デンマーク代表でも、オルセン監督以上に長くチームに名を連ねる選手はそう多くいないが、

その一人、GKトーマス・セーレンセンはこう語る。

「監督には独自のサッカー哲学があり、それを堅く信じている。ピッチの上では、

あらゆる選手が監督の要求を理解しているよ。ピッチの外では、とても心の温かい人だね。

でもいざとなると集中力を発揮し、サッカー以外のことは目に入らなくなるんだ」

ストーク・シティーFCでも守護神を務め、

代表では2月のロシアとの親善試合で100キャップを獲得した

セーレンセンが高く評価するのが、監督のモチベーターとしての手腕だ。

「オルセン監督がいると、チームが盛り上がる」と35歳は語った。

「選手の時からそうだったけれど、監督になってからもその情熱と

プロ意識で周りに刺激を与え続けてくれる。そういう人は誰もが高く評価する。

選手からも尊敬を集めているからこそ、長い間代表監督を務められるんだよ」

12年前、オルセン監督が指揮を執り始めた頃に比べると、確かに多くの変化があったが、

指揮官としての哲学には変わりはないと監督は語る。

「選手たちの前で仮面をかぶらず、ありのままの自分を保ち続けることが大切だと、

私は思っている。好奇心を失わず、使える選手の良さを最大限生かすことを考えなくてはいけない」

「自分が考える望ましいサッカーの形は、選手によって大きく変わってくる。

同じことの繰り返しで終わる日はないし、効果のある手法を手放さずに、

新たな手法を見つけていくことが大切だ。

今でも、私は就任初日と同じように胸躍る日々を送っているよ。

代表監督という立場上、多くの時間を選手と過ごすことはできないが、

新しい手法へのヒントやチャンスは常に存在するからね」

デンマークはUEFA EURO 2012では

グループBに入り、オランダ、ドイツ、ポルトガルと対戦する。

グルーステージ突破への下馬評が低いのはオルセン監督も認めるところだが、

最高のタイミングでチームをベストコンディションに導くことができれば、

番狂わせの可能性は十分にあると、監督は確信している。

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