EUROで注目の10代選手たち

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    2012年06月01日 11:13 visibility278
UEFA EURO 2012は世界トップクラスの選手たちの舞台となるが、名を上げようとする10代の新星たちによる挑戦からも目が離せない。


26日のノルウェー戦でイングランド代表デビューを果たした
アレックス・オクスレード・チェンバレン ©Getty Images

UEFA EURO 2012開幕まで約1週間となり、サッカーファンたちはシャビ・エルナンデスからクリスチアーノ・ロナウド、ロビン・ファン・ペルシからフィリップ・ラーム、ズラタン・イブラヒモビッチからジャンルイジ・ブッフォンまで、欧州が誇る世界最高峰の選手たちの競演を心待ちにしている。

しかし、欧州選手権は1984年大会のエンツォ・シーフォから20年後のウェイン・ルーニーまで、新しいスターの誕生の舞台にもなってきた。ルーニーは2004年大会のスイス戦で2ゴールをマークし、大会の最年少得点記録を樹立。しかし、わずか4日後、最近引退したヨハン・フォンランテンが18歳と137日で得点して、この記録を更新し、これが現在の最年少記録となっている。

今大会でも各国で若手選手がベテランを押しのけて出場メンバー入りを果たしており、UEFA.comはポーランド・ウクライナ共催大会で注目の10代選手7人をピックアップした。


マキシム・コバル(ウクライナ、19歳)
メタルルフ・ザポリージャFCで16歳にしてGKとして活躍。

負傷者続出によりファーストチームでチャンスを与えられると、

それを文字通り両手でつかみ、19試合23失点という好成績を残した。

2010-11シーズンは、そのプレーに感銘を受けたFCディナモ・キエフに引き抜かれ、

守護神オレクサンドル・ショフコフスキーの代役として活躍。

代表でもGKの負傷者続出によりUEFA EURO 2012出場メンバーに選ばれたが、

アンドリー・ピアトフとオレクサンドル・ゴリアイノフという

二人の先輩と共催国の守護神の座を争うことになる。


ラファウ・ボルスキ(ポーランド、19歳)
ポーランド代表で最も将来有望な若手を見られているボルスキは、

出場機会が与えられれば、共催国の一員として輝きを見せたいと願っている。

今季は所属するレギア・ワルシャワでプレーメーカーとして活躍し、

6月3日で20歳になるボルシア・ドルトムントのマリオ・ゲッツェと並び称された。

となれば、ドイツ王者となった同クラブや、

ほかの名門クラブからオファーを受けたことも納得できる。

ラトビアとスロバキアに勝利した最近の親善試合にも出場し、

大会ではポーランドの秘密兵器になるかもしれない。


コスタス・フォルトゥニス(ギリシャ、19歳)
アステラス・トリポリFCで頭角を現し、

2011年1月にユベントスがレンタルでの獲得を試みるも、

昨夏カイザースラウテルンFCへ移籍。チームは2部降格という結果に終わったが、

その中でファンを喜ばせるプレーを披露した。

今年2月のベルギー戦(1-1で引き分け)でギリシャ代表デビューを果たした攻撃的MFは、

その後も印象に残るプレーを続け、

フェルナンド・サントス監督が最終メンバーに選んだブンデスリーガで

プレーする3選手の一人となった。


ヨレス・オコレ(デンマーク、19歳)

体格に恵まれたコートジボワール出身のCBは、

昨季FCノアシェランでファーストチームデビュー。

シーズン中にレギュラーの座をつかむと、デンマーク代表でも昨年11月にスウェーデン、

フィンランドとの親善試合に出場した。

クラブではノアシェランのリーグ初優勝に貢献。大柄ながらボールコントロールに優れ、

読みにも長けた若手CBは、今大会を通して評価を大いに高めるかもしれない。


アレックス・オクスレード・チェンバレン(イングランド、18歳) 
まだ10代ながら存在があり、アーセン・ベンゲル監督の下で頭角を現しつつある若手MFの一人。

この元イングランド代表のウインガー、マーク・チェンバレンの息子は、

昨季サウサンプトンFCでリーグ戦34試合に出場し、

9ゴールを挙げてチームの2部昇格に貢献。その後、ベンゲル監督に引き抜かれた。

今季のアーセナルでは、そのパワーと俊足を生かし、

プレミアリーグで18試合、UEFAチャンピオンズリーグで4試合に出場。

ロイ・ホジソン監督の目にも留まり、UEFA EURO 2012の出場メンバーに選ばれた。


ジャック・バットランド(イングランド、19歳)

今季の初めに期限付きで3部のチェルテナム・タウンFCへ移った時点では、

シーズン末にイングランドのメジャートーナメント出場メンバーに選ばれるとは考えもしなかったことだろう。

指を負傷したジョン・ルディーの代役としてロイ・ホジソン監督が23名のメンバーに呼んだとき、

イングランドのサポーターの多くは「ジャックって誰だ?」とつぶやいたはずだ。

しかし、身長193センチのGKは、U-21レベルではスチュアート・ピアース監督に6度招集されている。


イェトロ・ビレムス(オランダ、18歳)

今季PSVアイントホーフェンのファーストチームに昇格した左SBで、

ケガをしたオランダ代表の常連エリック・ピーテルスの代役を務めることになった。

週末のブルガリア戦で代表デビューを果たしたばかりだが、

本大会初戦のオランダ戦で先発の座を目指している。

今大会でプレーすれば、ユーゴスラビアに2-0と勝利した1984年6月13日の試合に出場した

ベルギー代表シーフォの18歳115日を抜いて、最年少出場記録を更新する。

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